ミネラル不足のでは、酵素の働きが悪くてダイエットは失敗します
酵素ダイエットは、食べないから痩せるというものではありません。もちろん摂取カロリーは少なくなるので「痩せる」という面はありますよ。でもそれだけだったら、2~3日間何も食べなければもっと痩せるでしょう。
酵素ドリンクjやサプリ、青汁、果物、生野菜、生肉などから、酵素を摂取して行う酵素ダイエットは、食べずに痩せるのではなくて、酵素を補って代謝機能を高めることで痩せるというものです。
ですから、酵素が十分に体の中で活性化することで代謝が高まり、健康的なダイエットもできるわけです。
酵素の活性化に欠かせないのが、ミネラルです。酵素ダイエットといえば、どんな酵素にするかが話題になりますけど、それ以前に十分にミネラルを摂取しているかどうかが、酵素ダイエットが成功するかどうかを左右します。
ミネラルは健康に欠かせない重要な栄養素
まず、ミネラルとは何かについてですが、体内の生理機能や代謝という生命機能そのものを維持したり、骨を初めとした体の構成成分になったりと、かなり重要な枠割を担当しているんです。
体をつくる最小単位の物質を元素といいますが、日頃馴染みの深い「炭素、水素、酸素、窒素」の4つが体をつくる元素の96%を占めます。
残りのわずか4%の中に何と118種類もの元素があり、その中の114種類がミネラルです。ビタミンが元素が組み合わさった有機化合物なのに比べて、ミネラルは元素そのものです。
必須ミネラルについて
必須ミネラルは16種類。体の機能が正しく働くために必要な量を100㎎以上の主要ミネラルと100㎎以下の微量ミネラルに分けると次のようになります。
主要ミネラル | カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム |
微量ミネラル | 亜鉛、クロム、コバルト、セレン、鉄、銅、マンガン、モリブデン、ヨウ素 |
主要ミネラルは体内のミネラルの99%を占めていますが、微量ミネラルの重要さはごくわずかな量ではあっても、無いと生きてはいけないほど重要なものです。
ミネラルの働き
丈夫な骨や歯をつくる | カルシウム、マグネシウム、リン |
体の水分や体液の浸透圧を調整する | ナトリウム、カリウム、塩素 |
成長を促す | 亜鉛、ヨウ素 |
貧血にならないようにする | 鉄、銅 |
老化、動脈硬化を予防する抗酸化作用 | セレン |
健康な骨を維持する | マンガン |
体内の代謝を補助する | モリブデン、銅、亜鉛、マンガン、カルシウム、リン、マグネシウム |
血糖値が上昇するのを抑える | クロム |
精神を安定させる | カルシウム、カリウム |
筋肉の収縮と弛緩に作用する | カルシウム、マグネシウム |
身体的な疲労の回復に働く | カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄 |
心臓を正常に動かす | マグネシウム、カリウム |
脳を活性化する | マグネシウム、亜鉛、リン |
血液に入り込んで全身に酸素を供給して、二酸化炭素を改修する | 鉄 |
甲状腺ホルモンの主な成分 | ヨウ素 |
これを見ただけでも、体の働きにとって相当重要なものであることが分かります。そのなかでも、酵素を活性化することが、最も重要なミネラルの働きの一つです。
消化酵素と代謝酵素
酵素は消化酵素と代謝酵素の2種類に分類されているのはご存知だと思います。消化酵素は食べ物を体の中で消化して栄養素を取り込むために必要な酵素です。
代謝酵素は吸収した栄養素で、体の細胞を作り上げたり、呼吸や運動などに伴う化学反応を促進します。老化を予防したり、自然治癒力、免疫力にも働くとなど、生きることそのものと言えるほど重要な役割を持っています。
酵素を活性化するミネラル
酵素が働かなければ、生きていけません。その酵素を活性化するのがミネラルです。
現代の日本人は、加工食品や栄養不足の野菜でいつもミネラル不足になっています。
日本人の癌が死因の第一位になっているのは、ミネラル不足が大いに関係していると言われています。
酵素ダイエットは、ミネラルで酵素が十分に活性化されて初めて可能です。ミネラルをしっかり摂取するように心がけましょう。